今、一番行きたいパワースポットはどこですか?
みなさん、こんにちは!アオテアロアです!
4月に入り気分も一新、本来なら希望に満ちた新年度の始まりですが、コロナの影響で入社式や入学式などが行われなかったり、簡略化したり映像を使ったり、外出の自粛など…今までとは違うスタートを切った方も多いかと思います。
自粛要請が出ているので不要不急の外出を控えて自宅待機していますが、ずっと家にこもってコロナ関連のニュースを見ていると「コロナ疲れ」してしまうので、少し気分転換することに!
お花見がてら、コロナの1日も早い収束を願って、家の近くの天神さんへお参りに行ってきました。家の近くの天神さんは、私にとってはとても強いパワースポットで、海外へ行く前と帰国後には、必ずお参りに来ます。
また、訪れる先にパワースポットがあると聞けば、できる限り足を運ぶようにしています。わかりやすく言うと「パワースポット好き」です(笑)
世界に広がるコロナに関係なく、桜はその時がくれば自然に咲き、道行く人たちに春の訪れを感じさせてくれます。そして「コロナ疲れ」した心を、優しく癒してくれます。
みなさんにとっての「パワースポット」は、どこですか?
私のパワースポットは家の近くの天神さんだけではありません…
実はたくさんあります!ひとつに決められないくらい、外国のいろんな場所に!
その中で「今一番行きたいパワースポットは?」と聞かれたら、真っ先に「奇跡のメダル教会!」と答えます。
「行った事がある!」という方も多いかもしれません。パリ6区のサンジェルマン地区にある、こじんまりした、かわいい教会です。
奇跡のメダルを作る使命を託された、聖カタリナ・ラブレ
奇跡のメダル教会に通い続けて早や10年…奇跡や教会の話を始めると、とてもブログに書ききれません…関連するエピソードは本一冊書けるくらいあります!
なので、今回は簡単にお話したいと思います。(それでも長いですが…)
教会の事について教えてくれたのは、初めてここに来た時に売店のレジにいた日本人シスターでした。その時に日本語で書かれた「聖カタリナ・ラブレ」という本も買いました。
聖カタリナ・ラブレ(1806年生まれ)は、「奇跡のメダル」を作って人々に配るよう、マリア様から大事な使命を託された敬虔な修道女です。
彼女がまだ見習い修道女として毎日を忙しく過ごしていた24才の時、1830年7/18と11/27の2回、マリア様から直接メッセージを受けました。その内容は下の写真のようなメダルを作ることでした。
※聖カタリナ・ラブレの本より
楕円形のメダルの表には、優しく差し出されたマリア様の両手から愛と希望の奇跡の光、刻まれている文字は「無原罪のお宿り」というラテン語。
裏はマリア様の名前の頭文字のMと、息子キリストが磔になった十字架(土というかたち)を重ね合わせたデザインで、その下には2つのハート…
茨の冠を被ったハートはキリスト様の心臓、剣に貫かれたハートはマリア様の心臓を表し、周りの12の星はキリストの12人の弟子を表しているそうです。
カタリナ・ラブレは信頼できるアラデル神父様に、どうやってメダルを形にすればいいのかを相談し、2年後にメダルが作られて人々に配られました。
当時は世界中にコレラが蔓延、現在のコロナと同じ…
当時、カタリナ・ラブレがいたパリでも多くの人たちが恐ろしいコレラに感染し、毎日たくさんの人たちが亡くなりパニック状態でした。今のコロナウィルスと同じ状況です。
人々はこのコレラの前ではなすすべもなく、ただお祈りをすることしかできませんでした。当時は治療方法がない死の病で、特に子どもやお年寄りなど体力がない人がかかると、それは死刑宣告を受けたのと同じでした。
こんなに恐ろしい伝染病コレラですが、コレラ自体は紀元前からあったという記録が残っているそうです。ただ世界に広がるほどの病気ではなく、インドのベンガル地方で流行する病でした。
でも19世紀になるといきなり世界中に感染が広がりました。
1800年代だけでも6回の世界的流行パンデミックを引き起こしています。原因は世界の人やモノの行き来が活発になったことと、労働者の不衛生な生活環境でした。
当時は産業革命による工業化で都市周辺の生活環境が悪くなり、労働者たちは上下水道もトイレもない、汚水とゴミだらけの不衛生な場所で生活をしていました。
コレラは主に感染者の排泄物や吐いたものから伝染したので、上下水道がない環境で生活をしていた労働者の間で爆発的に広がりました。
このコレラがきっかけとなって、世界的にも衛生管理の重要性、必要性が説かれるようになり、上下水道が整備され、生活環境が良くなりました。
メッセージ通りのメダルを作り人々に配ったら、次々と奇跡が!
人々がコレラで苦しんでいる中「マリア様に心からお祈りしてください」と、完成したメダルを人々に配りました。
すると、思いがけず病気から回復する人や、悲惨な状況の中で信仰心を取り戻す人など、多くの奇跡が起こりました。そして、たくさんの人たちが救われました。
人々はいつからかこのメダルを「奇跡のメダル」と呼ぶようになりました。
そして、パリやフランスだけではなく、ヨーロッパ中に広まっていきました。
「奇跡のメダル」は、人々の心に「光」を差し込んだのです!
その後、聖カタリナ・ラブレが住んでいた修道院があった場所に、マリア様に捧げる教会が建てられました。それが現在、奇跡を求めて世界中からたくさんの人たちが訪れる「奇跡のメダル教会/Chapelle Notre-Dame de la Medaille Miraculeuse」です。
正面祭壇のマリア様です!
奇跡のメダルについて
こうして奇跡のメダルは誕生し、教会の売店では大小いろんなデザインのメダルが売られています。値段はお手頃価格です。なぜなら、富める人も貧しい人も手にすることができるようにと配慮されているからです。
ゴールドやシルバーのメダルは全てメッキです。使っていれば剥げてきます。それでも大事に身に着ければ、奇跡が起こります!
男性の方には、財布に入れて持ち運べるラミネートタイプがお勧めです。レジの所にカゴに入って置いてあります。
メダルは買って終わりではありません。日本でも神社でお守りを買うだけではなく、必ずお参りもしますよね?同じように、メダルを買ったら隣の教会へお参りに行きましょう!
そして、純粋な気持ちでマリア様にお祈りを捧げて下さい…
「このメダルを受け取った全ての人に奇跡が起こりますように!」と…
メダルは自分が身につけるだけではなく、人にプレゼントするのも良いことだと言われています。私はいつもたくさん買って帰り、お土産に配っています。
最後に、外にいるシスターに声をかけて、メダルに祝福の言葉をかけてもらってください。買ったメダルを手に乗せて「シルブップレ!(英語のプリーズと同じ意味)」と言うと通じます(笑)
この教会の話をすると「私はキリスト教徒ではないのに、メダルを買ってもいいのでしょうか?」と質問を受けます。こんなに熱く「奇跡のメダル」を語る私も、実はキリスト教徒ではないのです!
私も初めてこの教会に来た時に、日本人シスターに同じ質問をしました。
返ってきた言葉は…
「宗教は大事だけれど、それよりもっと大事なのは、純粋な気持ちで素直に奇跡が起こると信じることです。その気持ちはマリア様にもきっと届きます」
みなさんもその気持ちを持って、教会へ足を運んでください!
※売店は9:00~13:00、昼休みを挟んで14:30~19:00の営業です。
今年の1月に「新年のごあいさつ!」と教会へ行ったら、ショック!
なんとお休みでした(涙)
確かずいぶん昔に、日本人シスターが「毎年1月は棚卸のために2~3週間お休みします」と話していたことを思い出しました…1月に行かれる方は要注意です!
最後に聖カタリナ・ラブレの奇跡について
教会の中に入ると、真ん中の祭壇にはメダルと同じデザインのマリア様の像があります。ミサが行われていなければ、祭壇前まで行く事ができます。
どんどん奥へ進んでください。
祭壇の右手にガラスケースがあります。中に横たわっている小柄な修道女が、マリア様からメダル作りを託された聖カタリナ・ラブレのご遺体です。
1876年12月31日、安らかな微笑みを口もとに浮かべながら神様の元へ行かれ、1947年7月21日に教皇ピオ12世により聖女の列に加えられました。
聖カタリナ・ラブレの遺体は防腐処理を一切施していないのに、死後数年がたって棺桶を開けた時、遺体は腐敗していなかったそうです。これは「聖カタリナ・ラブレの奇跡」と呼ばれています!
この不思議な現象は「不朽体」と呼ばれるそうで、世界ではいくつもの事例が報告されています。その後は遺体を蝋でコーティングします。ガラスケースの中の聖カタリナ・ラブレの顔と手は生きている人の肌のように見えますが、蝋で覆われています。
最後に聖カタリナ・ラブレのガラスケースの側に、地球儀を手にしたマリア様の像があります。この像もマリア様のお告げによって作られました。そのお話も本に載っています。
世界にはたくさんのパワースポットがあるけれど…
この教会へ行くと、心静かに、時間を気にすることなく自分に向き合えて、今までのいろんな出来事を思い出しながら、心から感謝することができます…
私にとっては特別な場所です。
今回は残念ながら、たくさんある奇跡のお話や、私がこの教会に通うきっかけになったエピソードなどを書くスペースがなくご紹介できませんでしたが、奇跡のメダルは本当にパワーがあります!
この記事を読んだ全ての人たちに「たくさんの奇跡」が起こりますように…
みなさんも機会があればぜひ、足を運んでみてください!
インスタグラムもしています。いろんな国の写真をたくさんアップしています!
よかったら見に来て下さい!
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コメント
次回、パリに行けたら、、奇跡のメダイの教会おとずれてみます。詳しく教えていただきありがとうございました。
本当に新型コロナは中世のペストニ似ていますね。私は志村けんさんが大好きでした。お亡くなりになられてもご家族の元には火葬されてしか戻ってこない、、
音楽家のモーツァルトを思い出しました。モーツァルトも不可解な疫病で家族は立ち合い出来ず埋葬されたと聞いております。
早く平和で明るい世の中になりますように。次回のブログ更新も楽しみにしております。
RUMIさん、次回パリへ行かれた時はぜひ、訪れてみて下さい。
私も子供の頃からドリフターズファンでした。
家族みんなでテレビを観ながら大笑いしたことを思い出します。
歴史を振り返ってみると、人類とウィルスの戦いはずっと昔からあったんですね…
お別れも言えず、火葬場にも行けず、なんと寂しいお別れ…
それだけコロナは恐ろしいということを、身をもってみんなに教えてくれたのかもしれません…
ご冥福をお祈りします。