アオテアロア…という国を知っていますか?日本からは遠い国です!
みなさん、こんにちは!アオテアロアです!
アオテアロア…響きもかわいくて発音しやすい言葉ですよね!
私の名前でもあるのですが、実はある国の別名でもあります。一体どこの国でしょうか?
行かれた方はご存知かと思いますが…
答えは約9,200km離れた、南半球にあるニュージーランド=NZ(ニュージーランドの略)です!
大きく分けると北島と南島からなり、日本と同じように南北に長い島国です。
面積は日本の約4分の3、人口は約495万人、羊の数は人口の5倍!
首都は北島の南端にあるウエリントン、四季があって温泉も地震もある、日本と共通点が多い国です!
「アオテアロア」という言葉は、先住民マオリ族の言葉で、意味は「アオ」=雲、「テア」=白い、「ロア」=長い、これをつなぎ合わせて一般的に「白く長い雲のたなびく地」と訳されます。
もともとは鳥しか住んでいなかった島で、哺乳類と言えばコウモリだけ、四つ足動物もいない、天敵もいない「鳥たちの楽園」でした。
平和で安全な楽園で暮らすうちに、一部の鳥たちは飛ぶことを忘れてしまい羽が退化「飛べない鳥」になりました。その中でも有名なのがニュージーランドの国鳥にもなっている「キウイ」です。
「モア」という大きな鳥もいたのですが、飛べないためにマオリ族の食料となり絶滅してしまいました。
最初にこの島にやってきた人間は、ポリネシアン系のマオリ族で、だいたい1100~1200年前に来たのではないかと言われています。
マオリの人たちは、いくつかのカヌーにわかれて旅をし、この島を発見しました。
諸説ありますが、伝説上の英雄クペの妻が「白い雲がたなびく島」を見つけて、そこから「アオテアロア」という名前が付いたと言われています。
長い航海の末、ヨーロッパ人が出会ったのは…勇敢なマオリの戦士
アオテアロアはマオリ語ですが、では誰が「ニュージーランド」という名前を付けたのでしょうか?
1642年、オランダ人の探検家アベル・タスマンが航海の途中に、新しい島を発見しました!
その島がアオテアロアでした。タスマンはこの島に自分の故郷ジーランド州(海の国)から名前を取り、新しいジーランド=ニュージーランド(新しい海の国)と名付けました。現在もこの名前が使われています。
タスマン一行は南島の北の端に到着、上陸を試みたもののマオリ族の激しい反撃に合い、4名の乗組員が殺されて上陸することができませんでした。
タスマンは上陸しようとした場所を「マーダーズ・ベイ 殺人者湾(現在のゴールデン・ベイ)」と名付けました。よっぽどマオリ族が怖かったのかもしれません。
※アオラキ・マウントクック国立公園
この恐ろしい名前のせい?か、その後ヨーロッパ人が再び現れるのに100年以上の年月が流れました。
次にやってきたのは英国人探検家のキャプテン・クックでした。
1769年に北島のギズボーンに初めて上陸、大変な苦労の末に初めてマオリ族との交流を成功させ、ニュージーランド全土を回って、正確な地図を完成させたことでも有名です。
タスマンもクックも上陸しようとした時に、マオリ族の激しい抵抗にあいました。
ヨーロッパ人に怯むことなく立ち向かったマオリの人たち、戦いへ行く時に必ず行う儀式があります。それは世界的にも有名な「戦いの踊り」です!
去年、日本でラグビーのワールドカップが開催された時に、初めて見たという方もいるかもしれません。ニュージーランド代表のオールブラックスが試合前に必ず踊る、あの「ハカHAKA」がマオリ族の戦いの踊りです!
体格のいい男たちが武器を手に船で近づいてくる…
その顔や体には入れ墨が彫られ、目をむき出しにして舌を出して威嚇してくる様は、ヨーロッパ人にとっては見たこともない恐ろしい光景だったことでしょう…
キャプテンクックがやって来てから約70年後の1840年、イギリスとニュージーランド各地にいたマオリ族の首長たちがワイタンギ条約を結びました。
意図的なのかミスなのかは不明ですが、イギリス側とマオリ族側の書類に書かれた内容に相違があり、アオテアロアは自分たちのもだと思っていたマオリ族の意に反して、条約締結後はイギリスの植民地となりました。
1860年には土地をめぐってイギリス人とマオリ人の間で「マオリ戦争」が起こり、両軍に多くの犠牲者を出しましたが、1881年に終結しました。
1931年には、イギリス本国と対等な関係を持つことが認みとめられ、1947年にイギリスから正式に独立しました。
この歴史的背景から、ニュージーランドの国旗には、ユニオンジャックと南十字星を組み合わせたデザインが使われています。
なぜ、ニュージーランドが一番好きな国??
私がアオテアロアという名前を使っているのは、響きがかわいいからだけではありません。
ニュージーランドが大好きすぎて、何か関わりのある言葉を使いたいな…と思った時に、パッと思い浮かんだのが「アオテアロア」でした。
たくさん海外旅行をしていると「今まで行った中で一番好きな国はどこですか?」とよく聞かれます。なかなかひとつに決めるのが難しいのですが、いつも「トルコとニュージーランド!」と答えています。
トルコとニュージーランド、全然違う国ですが、どちらも私にとっては大好き過ぎる国です!トルコの記事はこちら!
※トルコ/イスタンブール
大好きな国ニュージーランドですが、行ったことがある方は「私も大好き~!」と話が盛り上がるのですが、時々「なぜ?」と聞かれることがあります…
私が初めてニュージーランドへ行くと決めた時「羊がたくさんいる国」と「大自然」という言葉ぐらいしか思い浮かびませんでした。多分、初めてニュージーランドへ行く方は同じではないかと思います。それほど遠く、情報が少なく、あまりイメージが浮かばない国でした。
実際に来てみたら…確かに「羊と大自然の国」でしたが、私が感じたのは「美しすぎる大自然と包み込むような癒しのパワー」でした!
旅は南島のクライストチャーチからスタートしました。
「南島最大の都市」のわりには、こじんまりしたかわいい街並みで、公園には色とりどりの花が咲き、川ではカモたちが仲良く並んで泳ぎ、家族連れが楽しそうに散歩し、子供たちは裸足で無邪気に遊んでいました…
人も動物も植物も、みんなが平和で自由に安心して暮らしている光景を目にした時、自分までもが同じような気持ちになりました…なんて穏やかで幸せな国!それがニュージーランドの第一印象でした。
南島を移動中、ずっと向こうまで広がる牧場にたくさんの羊や牛たちが、のんびり草を食んでいる景色が続きます。この景色にも癒されます!
遠くに見えるサザンアルプスの山々、宝石色の氷河湖、澄んだ空気、気持ちいい青空、夜になると、こぼれ落ちてきそうな満天の星空!そして心優しいニュージーランドの人たち…
今までに味わったことのない心癒される旅に、見るもの出会うもの全てに「ありがとう!」って思いました!
都会の華やかさや賑やかさ、便利さはそんなにないかもしれないけど、雄大な大自然がそのまま残っていること自体が、すごく贅沢だなと思いました。
日本に帰国してターンテーブルで荷物を待っている時に出てくる言葉は、たいてい「楽しかった!」とか「疲れた…」だけど、ニュージーランドだけは「あ~癒された!」という言葉が一番に出てきます(笑)
※リンディス峠
人によってパワーを受ける場所が違うので、行かれた方みんなが私と同じように感じるかどうかわかりません…でも、ニュージーランドが好きすぎて移住してしまった!という人はたくさんいます。
山とテカポ湖と小さな教会、心に残る忘れられない風景
南島を旅したら、絶対に外せない場所がいくつかあります!
今回、ご紹介する場所はニュージーランドでも大人気の「テカポ湖と良き羊飼いの教会」です。
ネット検索すると一番写真に撮られている場所だとか…
テカポという変わった名前ですが、これはマオリ語です。
意味はテカ(正式にはタカ)=寝具、ポ=夜、ある夜、この辺りに住んでいた部族が寝ていた時に他部族からの急襲にあい、夜の暗い中、慌てて寝具を頭から被って逃げだしたという伝説から名付けられました。
湖畔に建てられた小さな石造りの教会は1935年に建てられた「良き羊飼いの教会」です。
建設の時にテカポのキレイな景色の中に新しい建物が建つと、美しい景色に影響が出るのでは…と考えた建築家がある工夫をしました。
それは極力テカポの風景に違和感なく馴染むようにと、テカポ湖周辺の石を拾い集め、汚れもキレイに落とさずにそのまま使って建てました。
そして何と言っても一番美しい景色は、この教会の中の大きな正面ガラス窓から見るテカポ湖とサザンアルプスの山々です!これぞ、大自然の芸術絵画です!(現在は撮影禁止)
宝石のように青く美しいテカポ湖は、南島にたくさんある氷河湖の一つです。
氷河湖の大きな特徴は、氷河の水が流れ込むときに一緒に運んでくるロックフラワーという岩の粒子が水中を漂い、その粒子が光に反射して青い色を映し出すことです。
同じ景色でも季節や天気、時間帯が変わるとまた違った表情を見せます!
湖の景色が美しいおすすめの場所がありあす!こちらもぜひ!
教会の近くにバウンダリー犬(境界線を守る牧羊犬)の銅像があります。
広大な牧場に柵を充分に作ることができなかった時代、境界線(バウンダリー)を守ることは、とても重要でした。
牧場主は柵のない境界線に小さな犬小屋を建て、バウンダリー犬はそこで寝泊まりしながら、迷った羊を連れ戻したり、ケガをした羊を小屋へ入れたりして、牧場主が普段は来られないような場所を守っていました。
厳しい環境で生活を共にし、開拓者たちを助けて活躍したバウンダリー犬たちに、感謝の気持ちを込めて1968年に作られました。
12月に訪れると、色鮮やかなルピナスがあちこちで咲き乱れます!
観光客には大人気のルピナスですが、ニュージーランドでは外来種なので駆除対象の雑草扱い、あまり良いイメージではありません…
ニュージーランドの固有種は小さくて可愛らしい花が多く、色も白や黄色がほとんど、ヨーロッパ人のガーデニングには物足りない花ばかり…
そこで、移民たちがいろんな植物の種を島に持ち込みました。ルピナスもそのひとつです。
入国時に税関で食べ物や植物の厳しい検疫がされているのは、これ以上自然に影響を及ぼすことがないよう、生態系を守るためです。
テカポ湖、良き羊飼いの教会、湖に広がる山々…ルピナス、この景色を眺めるのが大好きです。テカポ湖に泊まる時は、日が暮れるまでボーっと眺めています。
こういう過ごし方が「贅沢な時間」だと思います…
テカポ湖に来たら、これを食べないと日本に帰れない!
最後に、テカポに来たら絶対に食べてほしいものがあります!
それは湖畔レストランの「サーモン丼」です。
この辺りはキングサーモンの養殖が盛んに行われています。
自然環境を守りながら、冷たくて綺麗な氷河の雪解け水で養殖しています。臭みがなく、油が甘くて美味しいサーモンを味わえます!
テカポは「世界一キレイな星空」を観れることでも有名です!
そのお話はまた、別の機会に記事にしたいと思います。
この素晴らしい自然の風景は、現地でしか見ることができません!
もし、時間とお金ができたなら、次回の旅行先の候補にニュージーランド/アオテアロアを入れて頂けたら嬉しいです!
インスタグラムにも、たくさん写真があります!
アオテアロアのインスタグラム→こちら
コメント
昨年、ニュージーランドに訪問した際は、テカポ雨☔️、マウントクック雨☔️でした。次は満天の星を見に行きたいです
それは大変でしたね…ずっと雨はつらいです。次回はキレイな満天の星空が見れますように!
美しいニュージーランドの写真と文をありがとうございます。
写真を見ただけで澄み切ったような気持ちになりました。
長時間移動は大変ですが、テカポ湖と善き羊飼いの教会見てサーモン丼を
食べるのがご褒美になりますね。ルピナスの満開の写真もすごいです。
ニュージーランドへ行く度に好きになってしまう…ニュージーランド症候群とでも言うのでしょうか?
写真では伝えきれない大自然…でもpocoapocoさんはこの風景を見たんですよね!その時のことを思い出していただけたら嬉しいです!
あのルピナスはミルフォードへ行く道中に咲いていた最後のルピナスです。
今年のお正月に行った時の写真ですが、本来は12月が見頃です。
写真は全部iPadminiで撮っているんですが…前に持っていたタブレットが壊れた時に古い写真は消えてしまって(涙)データは残しておかないといけないですね。
古い写真にルピナスとMtクックの写真があったんですが…またいつかマウントクックリリーやルピナスが咲いてる時期に訪れたいです!
aotearoaさんのMtクックとルピナスの写真、見てみたいです♡♡♡
きっとこれはまたニュージーランドに来てくださいという招待ですね。
デジタル写真は便利な反面なくすと大変ですよね。
私もSDカードなくしたり、iphoneから取りだせない写真があったり
数々のへまをしました。最近はグーグルフォトにも保存してます。インスタやブログも万が一の保存になっている気がします。
またニュージーランドへ行ける日が来たら嬉しいです!お花が咲いていても咲いてなくても!
ブログは始めたものの、パソコンもネットも使いこなせないので、毎回苦労しています。
最近グーグルフォトを教えてもらい半分くらい保存しました。確かにインスタに写真が残っているのはありがたいです!
このブログに写真を貼るのも一苦労で、まだまだ慣れるまで時間がかかりそうです(汗)
pocoapocさんは、旅行の写真は携帯派ですか?カメラ派ですか?両方??
カメラを持ち歩くのは大変なのでいつもタブレットですが重くて…
でもウユニ塩湖へ行く時は、カメラを持っていきます(笑)
aotearoaさんのウユニ湖を想像するとわくわくしますね。
aotearoaさんはタブレットなんですね。
恥ずかしながら、タブレットは使ったことないですが、aotearoa
さんの写真がいつもきれいで、ブログの大判写真も
美しいのですっかり魅了されてます。てっきり大きなカメラで撮られてるのかと思ってました。
昔はデジカメで軽くてポケットに入るコンパクトな物を使っていました。お察しされているかもですが、大昔に旅の仕事をしていたことがあり、ガイドさんの話をスルーしてこっそり猫の写真ばかり撮っていました。(^^ゞ。
最近はアジアが多く、携帯で撮ることが増えてきました。携帯はインスタや写真の修整やアップにも使ってます。
今まで大好きなのに海の写真が思ったように撮れなくて
もどかしい思いをしてきました。ミラーレスで軽量のを買って練習し、エーゲ海のサントリーニ島やカリブ海のエメラルドグリーンを
きれいに撮れたらと夢見ています。
aotearoaさんがウユニ塩湖へ行くときどんなカメラをお供するか
選ぶのも楽しみですね。今は自粛で時間があるのでカメラの情報集めたりできますしね。カメラ用語は難解なので困ってますが。(笑)
ブログは写真が思ったところに貼りつけできなくて、本当に大変ですよね。一つ書こうとしたけれど、続かなくて今はお休みしています。インスタの方が何度も書き直し、訂正ができるので楽に感じます。
もし今後、癒しの旅とか(周りは私のことを勝手に癒し系と思っているらしい)書きたいテーマができたら始めるかもです。その時はお知らせしますね。☆
旅の仕事…なんとなくそんな気はしていました!同じ仕事ですね(笑)ブログにどうしても職業病が出てしまうので、pocoapocさんは私のこと、すぐに気付かれたでしょう(笑)
メインはヨーロッパで、時々オセアニア、たまにアジア…です。
大きなタブレットで写真を撮るのは結構恥ずかしいのですが、文字が小さくなると読みにくくなるので、結局タブレットを愛用しています。
海の写真を撮りにエーゲ海…いいですね!今からカメラの勉強がんばらないとですね!
ブログの写真は、携帯だとちょうどいいサイズみたいですが、パソコンで見ると写真が大きすぎるみたいで…でも調整の仕方がわからないんです(笑)
ウユニ塩湖へは今のところ、家にあるミラーレスを持っていくかな?タブレットよりキレイに撮れればOK!
癒しの旅ブログ…いいですね!ぜひ、読んでみたいです!私もpocoapocさんは癒し系だと思います(周りの方と同じく勝手な思い込み)
pocoapocさんとは、本当にどこかですれ違っているかもしれませんね(笑)
インスタは手軽で写真もキレイに加工できるので、旅の記録がわりにしています。
しばらくは、このブログをがんばって続けようと思います。