近況報告
みなさん、こんにちは!アオテアロアです。
気がつけばもう3月も終わりです…
今年は桜の満開が例年よりずいぶん早くびっくりです。
令和4年度が無事に終わり、私のICT支援員の仕事も一区切りがつきました。
ICT支援員の仕事を始めて、ちょうど1年半が経ちました。
添乗員の仕事と違って毎日家に帰宅できるし、規則正しい生活を送れるので、体への負担は軽減されたなと感じます。今では月に1~2回、海外へ行っていたのが現実だったのか?と思うくらい、遠い過去のように感じますが、道端で大型バスを見ると何故か胸がドキドキしてしまう自分に、添乗の仕事の記憶は今でも体に染み付いているのだなと実感します。
ICT支援員の仕事は日々勉強、そして特殊な環境です。どこの学校へ行ってもマイデスクはなく、たまにしか来校しない(月に2回)ので存在感は薄く、関わり合いのない先生とはほとんど話すことなく1日が過ぎていきます。
担任ではないので児童生徒たちと深く関わることはないけれど、子どもたちは私の顔を覚えてくれています。毎日、子どもたちの想像力豊かな発想や、純粋な感性に触れられることは、この上ない贅沢だなと思っています。幸いなことに、令和5年度も仕事の継続が決まりました。ただ少し労働条件が変更になりましたが…それでも仕事があることに感謝です。
前回の記事で「今年はアートな年にしたい」と宣言しましたが、さて、そのアートの活動はどうなっているのでしょうか?
実は、前回紹介したイラストレーターの木村タカヒロ先生が主催しているオンラインサロン「DRillドリル」に入会しました。オンラインサロンというだけで怪しい感じがしてなかなか直ぐに決断ができませんでしたが、ZoomでDRillの説明会があったので話を聞いてから入会を決めました。
毎月、先生から出される課題のテーマに沿って絵を描くのですが、テーマから着想したものなら何を描いてもOK!具象、抽象、コラージュ…どんな技法でも素材でも、自分が表現したい方法でOK!
そう言われるとハードルが低くなりそうですが、最初はなかなか何をどう描いたらいいのかわからず、あまり絵が描けませんでした。でも最近は結構アイデアを絵にすることができるようになってきました。
2月の課題は「DANCE」でした。
ダンスといえば…〇〇!
私はテーマから連想ゲームのようにアイデアを出しています。
ダンスといえば…で一番に思い浮かんできたのが「クレイジーホース」です。
みなさんはご存知ですか?
「クレイジーホース」
たった1回しか観たことがないですが、あまりにも強烈なインパクトだったので、今でもクレイジーホースと聞くと脳が「ビビッ」と反応してしまいます(笑)
DANCEの課題で描いた絵と共に、クレイジーホースの思い出を紹介したいと思います。
ずっと気になっていた裸体…
パリの豪華3大キャバレーと言えば…
・Moulin rouge:ムーラン・ルージュ
・LIDO:リド
・CRAZY HORSE:クレイジーホース
ムーラン・ルージュは赤い風車とフレンチ・カンカンで有名なショーで、観光客が1度は観てみたいと思う憧れのショーです。フレンチ・カンカンとは、19世紀後半にパリで流行したショーダンスで、長いひらひらのスカートをまくり、足をはね上げて速いテンポで踊るショーです。
リドはシャンゼリゼ大通りに面した好立地にあり、ムーラン・ルージュのライバル店として人気がありましたが、コロナ禍で経営不振に陥り閉店…その後、別会社がリドを買い取り、キャバレーではなく音楽イベントなどを行う劇場になったそうです。
クレイジーホースは上の2つの有名キャバレーよりもこじんまりしたステージで、女性の体をキャンパスに見立ててライトを当て、ショーを「アート、芸術」にまで高めた、ムーラン・ルージュにもリドにもない、独特の世界観で美しいショーを行っています。
女性の美しさを最大限にまで引き出した、他にない芸術的なショーは、一度観たら一生忘れることができません!私がすべての人たちにイチ押しする世界トップレベルのショーです。
昔はホテルのフロントやロビーにクレイジーホースのパンフレットがよく置かれていました。一体どんなショーなのか?好奇心と観たいという欲求をそそる写真に、気になりながらもずっと観る機会がないままでいました。
想像してみてください…女性が裸で踊っているところに、女性ひとりで行く勇気、ありますか?普通はないですよね…そんなある日、クレイジーホースを観に行くチャンスがやってきました。それも思いがけない形で…
それは15年前の2008年3月3日ひな祭り、あの日から15年も経っているのに、今でも忘れられない特別な夜です。
一緒に観に行ったのは、ツアーに参加していた男子大学生2人と私の3人。なぜこのメンバーで??と思われる方もいるかも知れませんが、この3人を結びつけたのは「クレイジーホースを観たい!」という強い欲求でした。
抑えきれない「見たい!」欲求
それはツアーの終盤、パリに連泊したときのことでした。ロビーに置いてあった観光関連のパンフレットの棚の中から、二人組の男子大学生がクレイジーホースのパンフレットを見つけたことから始まりました。
この二人、仮にA君とB君と呼びますが、AB君コンビが私のところに来て
「あの…これを観に行きたいのですが…」
差し出された裸体の女性のパンフレットにドキッ!
そういうのに興味のあるお年頃だよね…それはわかります。
「じゃあ予約しましょうか?」とさらっと答えた私に向かって
「その…お願いがあって…一緒に観に行ってくれませんか!!」
「はあ???」
本当に声に出して「はああああ??」って言ったかもしれません(笑)
あまりにも唐突で、予想もしていなかった一言に、本当にビックリしてしまいました。
「どうしても観たいのですが、こういう場所に行ったことがなくて、どんなところかわからないし怖くて…」
そんなの、私だって同じです!こんな夜の場所はマフィアの管轄とかで、何も知らないカモみたいな観光客が行ったらどんな目に遭うか…いや、でもガイドブックにも載っているから健全なところかもしれない…でもとにかく未知の世界であることには間違いないです。
AB君コンビの気持ちはとてもよくわかるんだけど…でも、なんで私なの?
「他に頼める人はいないし…僕たちを男にすると思って、お願いします!」
男にするって…どういう意味?
言っている意味がよくわからないのですが…
「お願いします!お願いします!お願いします!」
確かに私自身もクレイジーホースのショーを観たいと思いつつ、一緒に行く人もなく、観ずに今日まで来たのも事実…でも、このちょっと頼りないような?AB君コンビと一緒に観に行くなんてことは想定外でした。
「今すぐ即答はできないし、仕事のスケジュールも確認をしないといけないので、また後で返事しますね」とりあえず一旦保留に。
部屋に戻って一息ついてからクレイジーホースのパンフレットを観ていると、むくむくと観てみたい欲求が…
何なの、この写真は!
魔法でもかかっているの?
美しい裸体を見せながらこっちに視線を送ってくる美しい女性…
はぁ、これは行かねばなるまい、何より迷える男子大学生二人に「救い」を求められている。
これはれっきとした「人助け」!
彼らを男にしてあげねば!
ということで、早速クレイジーホースに電話をして席と料金を確認。
今なら3人分の確保ができるとのこと。
AB君コンビに返事をするために二人をロビーに呼び出しました。
3人分の予約をし、行く準備をする
二人とロビーで合流し、私も前から興味があったから一緒に行くと返事をしました。それを聞いた二人は、まるで大学受験に合格したかのような喜びようでした(笑)一体、どんな気持ちで返事を待っていたのでしょう…
そうと決まればまずは予約。1ドリンク付きのショーで1人100ユーロだったと記憶しています。当時の1ユーロは170円でした。だからこのショーの料金は17,000円!もちろん、自腹です。
女性のセクシーなショーを観に行くとは言え、世界のトップダンサーが集う場所。男性はジャケット着用、女性もスマートカジュアルな服装が望ましく、そういう服で夕方に集合することにしました。
街中の何処で集合をしたのかよく覚えていませんが、ひとつだけ覚えているのは、ヒールの靴を持っていなかったので当日の午後、街へ買いに行ったことです。
靴屋さんへ行ったら、バーゲンで売れ残った商品の最終たたき売りをしていました。そこで見つけたシンプルなデザインのヒールを買いました。多分半額かそれ以下くらいに値下がっていてとてもお買い得だったことを覚えています。ホテルに戻ってワンピースに着替えて、早速買ってきた靴をはいて出かけました。
念願のクレイジーホースを観られることで嬉しさいっぱい!
どんなショーなのかドキドキワクワク!
多分、15年前はスマホではなかったから、今みたいにササッと検索したりしていなかったと思います。今は何でもスマホで簡単に検索ができます。それは情報を集めたい時にはとても有益ですが、でも何でも簡単に知ることができたら、こんなにワクワクドキドキして何かを観にいく楽しみを手に入れることができないのではないでしょうか?
私くらいの年代はアナログ時代とデジタル時代のどちらの環境も経験している年代です。でも今の子供たちは生まれた時からデジタルが当たり前の世界、ない世界を想像できないというのを聞いて、時代の変化を感じました。
今の若い人たちがデジタルのない時代に関する疑問ナンバーワンが「携帯なしでどうやって人と待ち合わせをするの?」です。
「前もって待ち合わせ場所と時間を決めておいて、その時間にその場所へ行く」と言うと「じゃあ、遅れるとか場所を変更するとかの連絡は?」それは基本なしです。携帯がないのだから連絡の取りようがありません。だから何が何でもその場所へ行く!相手が来るまでひたすら待つ。どうしても行けない時は誰かに伝言してもらう…それを聞いた若者が「ありえへん!そんなんやってられへんわ~」
そう、やってられないことなのです、生まれた時からデジタルが浸透している今の若者には。そして携帯の便利さを知ってしまった私たちにとっても…
『不便さの中の楽しさ』を味わおうとしたら、携帯電話のない環境へ行かない限り無理です。でもアフリカのマサイ族ですら携帯を持っている時代、そんな場所はもう地球上にはないかもしれません…
話が脱線してしまいましたが、当時は会社の貸出携帯がガラケーだったので、今のようにお客様とラインのやり取りなどしていなかった時代。私が先に待ち合わせの場所に到着し、ひたすら2人が来るのを待っていました。時間ギリギリにやっと二人がやってきました。一応、ジャケットを羽織って、それなりに見栄えのする格好で登場。3人が3人とも、いつもと違う服装だったので、どことなく違和感があり、ちょっと照れくさかったのを覚えています。
そしていざ、クレイジーホースへ!
ショーの記憶はあるのですが、あとはなんとなくうる覚え…確か予約をした時に、後ろの席と前の席が空いているがどっちがいいか?と尋ねられて返答に困り、どっちがおすすめですか?と聞いたら電話の向こうの人が「僕だったら後ろの席かな…人それぞれだけど」その一言で後ろの席にしました。
ステージから少し離れた後ろの席に案内をされました。後ろといってもムーラン・ルージュやリドと比べたらこじんまりしたステージなので、遠いという印象ではなかったです。1ドリンクはシャンパンを頼んで3人で乾杯しました。ツアーが始まった時は、まさか3人でこの席に座るとは、誰も想像していませんでした。
しばらくすると会場は満席になりました。中高年のカップルが多く、私たちのようなおどおどドキドキしている?観光客はほとんどいませんでした。時間になると会場の電気が消えて真っ暗になり、いよいよショーが始まりました。
衝撃のショータイム
最初にステージに入ってきたのはロンドン衛兵の格好をモチーフにした、美女たち!大きな黒いベアスキン(衛兵がかぶる黒くて頭より大きな帽子)を被り、その美しい足には黒いブーツ。ベアスキンとブーツ以外は裸同然!
一歩足を上げるたびに女性の大事な場所が見えそう…でも見えない!見えたら見えたでかなりビックリしますが(前張りをしています)セクシーな女性たちの迫力ある、一糸乱れぬ行進に圧倒され、衝撃のあまり一瞬でノックアウト!この瞬間のことは今でも脳裏に焼き付いています。
クレイジーホースの世界へ惹き込まれたら最後、もう瞬きをするのも忘れて、斬新なショーに釘付け状態…同じ女性とは思えない神ボディ、みんな同じスタイル、美しすぎる…これは神が作り給うた芸術作品に他ならない!1人でも美しすぎるのに、こんなに何人も神ボディを持つ女神たちを揃えられるなんてすごい!
そして、その神ボディに美しい色とりどりのライトが当てられた瞬間、神ボディがキャンパスになり、全てが一気に崇高な芸術作品にまで高められ、今までの人生で観たことがない美しい世界が…
言葉を失い、自分を失い…別世界にぶっ飛んでしまいました(笑)
斬新、衝撃、アート…言葉では表現しきれない内容でした。
ショーを観終わった後もまだ意識がもうろうとしていて放心状態…
こんなショーが世の中にあったとは…
あまりに感動してしまい、以来パリに来るたびにお客様にクレイジーホースをおすすめしてきました。
過去にムーラン・ルージュもリドも観たことがあります。どちらも大人のお客様が「一緒にショーを見物しましょう」と私の分まで出してくれました。過去には新人添乗員だった私を気遣ってくれる、優しいお客様がいらっしゃいました。本当に感謝しています。
クレイジーホースを観に行った時は海外添乗員になって3年半でした。今回はお客様の要望と自分の要望を同時に叶えることができて大満足でした。ショーの後の二人の感想はもう忘れてしまいましたが、きっと私と同じだったと思います。別世界にいるかのような芸術的なショーは一生忘れることはないと思います。そして念願の「男」になれたことでしょう(笑)
もしパリへ行ってナイトショーを見るチャンスが1回しかないならば、私なら絶対にクレイジーホースをオススメします。何故なら、本当に忘れられない夜になるから、一生記憶に残るショーだからです。
もちろんムーラン・ルージュも素晴らしいショーです!
パリへ行ったらぜひ観てみたいと、世界中の観光客が憧れるショーです。もしムーラン・ルージュだけしか観なければ、それがきっと一生記憶に残るショーになると思います。でもクレイジーホースを観てしまったら…どちらも記憶に残るかもしれませんが、死ぬまで忘れられないのはクレイジーホースだと断言します!(断言してしまった…) もしパリに行く機会があれば、クレイジーホースを観て、クレイジーになってきて下さい(笑)
ちなみに席のお話ですが、多分、真ん中ぐらいがちょうどいいのかなというのが個人的な感想です。過去に最前列に座ったお客様が迫力満点だったけど、下から見上げるような感じで、迫力がありすぎて脳がぶっ飛んだと話されていました(笑)全体を客観視できる、少し離れた席ぐらいがちょうどいいのかなと思います。
そしてキャバレーなどのショーやセーヌ川ディナークルーズに行く予定がある方は、服装のご準備を忘れずに!余談ですが、クレイジーホースの余韻が冷めた頃、なんか歩きにくいヒールだな?おかしいな?と部屋に戻ってからヒールをよ~く見たら…
なんと「右と左のサイズが違った~!」
海外あるあるです…買い物をしたら商品を受け取る時には必ず中身を確認しましょう(涙)
ちなみにその靴はホテルに置いてきました。翌日早朝出発でセール品で返品もできないので…
ダンスを絵にしたら…
ダンスといえば…
クレイジーホース、ムーラン・ルージュ、フラメンコ、ベリーダンス…とダンスを絵にしたものもアップしましたが、気に入った絵はありましたか?
水彩画だったり、iPadのお絵かきアプリを使って描いたり、いろいろです。
今では毎日絵を描くのが楽しくて、いろんなアイデアが浮かんできます。
絵を描こうと思って買ったiPad、全然使えてなかったけど、DRillに入会してから使いすぎるくらい使っています。
デジタルの良いところは簡単に描き直しができること、色んな配色を試せること、アイデアを応用して違う絵をかけること。手描きだと描き直しする度に消しゴムで消して…描いて消して…前のアイデアの方が良かったかもと思っても消してしまっていたら戻れない。色は一度塗ってしまうと変えられない…でも味があるのはやっぱり手描きの絵です。
作品によって、手描きしたくなったりデジタルで描きたくなったりするので、その時の気分にまかせて描いています。今は何で絵を描くかではなく、出てくるアイデアを「かたち」にすることの方が大事だと思っています。
DRillでは絵の描き方や技法は教えてくれません。ただもくもくと自分のペースで課題に沿って絵を描いて、DRillのグループSNSに投稿するだけです。何枚描いてもいいし、アイデアが出なくて描けなければ描かなくてもいい。投稿を見るだけでもコメントするだけでもOKです。
じゃあ何が学べるの?と思う方もいるかも知れませんが、DRillは同じ目的を持った人たちの集まりです。みんな「絵を描きたい」という、その思いだけで集まっています。その思いを共感したり、刺激し合ったりして、自分の中に持ち続けている「絵を描く」という気持ちを現実化していくのがDRillです。
「絵を描きたい」という気持ちを自分自身で現実化することは難しい、でも木村先生のアドバイスとDRillの仲間によってその気持が刺激され、そこから創造性を高めていくと個性のある作品が生まれてくる…それを狙っているのがDRillです。私はこれにピッタリとハマりました!
もし「絵を描きたい」という思いを秘めながらもずっと描けずにいる方、ぜひDRillの説明会に参加してみて下さい。ただ、木村先生の個人セッションを受けられるAメンバーの募集は現在締め切っています。100名に達したため、先生の個人セッションの時間がこれ以上取れないとのことです。多分、キャンセル待ちになるのではないかと…詳しいことは直接DRillへお問い合わせ下さい。
DRillのホームページ
木村先生の個人セッションがないBメンバーは随時募集中です。月に一回、合評会というのがZoomで行われ、それに参加して自分で手を上げて絵の発表をすれば、描いた中の一番のお気に入りの一枚について、木村先生からのアドバイスを頂けます。
「手を挙げて」というのは、合評会の時間が決まっているので、参加者のうち10名ほどしか発表ができないので、Bメンバーの方は、ここで積極的に発表しないと先生からのアドバイスがもらえないです。私は木村先生のアドバイスがあったから、このように絵が描かけるようになったので、Aメンバーになることを強く推奨します。
木村先生が創設、運営されている「木村創作室」のHP
絵画塾に参加した時に、先生が「人生経験も絵に活かせます」と話されていた意味が、今ならよくわかります。
みなさんもぜひ、絵でも何でもかまわないので自分の中にある「いろんなもの」を表現してみて下さい!
(^^)
インスタグラムにも海外の写真をたくさんアップしています。
良かったらぜひ、見てください!
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